PAVMの治療は?
PAVMの治療の目的は、PAVMを塞いで脳卒中や心不全のリスクを減らし、呼吸困難を改善することです
治療方法は切除の仕方によって決めます。 大半のPAVMは、PAVMへの栄養動脈を塞ぐ塞栓術と呼ばれる手法で治療されます。 まれに、肺の一部分に非常に広範囲な異常がある場合、この部分を取り除く外科的手術によって治療されることがあります。
塞栓術
この手順は、血管造影室または部屋と呼ばれる専門のX線室でX線誘導下で行われます。 この処置は通常、インターベンショナル・ラジオロジスト(画像誘導治療を専門とする医師)によって行われます。
ほとんどのPAVMは、カテーテルが挿入される部分を麻痺させるために鼠径部に注射される局所麻酔で治療されます。 もし不安を感じているのであれば、可能かどうか相談してください。
鼠径部を局所麻酔で麻痺させ、鼠径部の主静脈にカテーテルを挿入します。 カテーテルは血管を通って、CTスキャンでPAVMが確認された部位に導かれます。 カテーテルから造影剤を注入することで、血管の輪郭を描き、カテーテルを正しい血管に導くことができます。 肺には何百本もの血管があり、正しい血管に入るには時間がかかるので、患者さんにも放射線技師にも忍耐が必要です カテーテルが栄養動脈に入ると、血管の正確なサイズを決定し、遮断材料をどこに置くか計画するために、多くの詳細な写真(しばしばランと呼ばれます)が撮影されます(図3)。 最も一般的に使用されるのは塞栓用コイルで、ステンレス製のスプリングで、カテーテルからまっすぐ挿入することができますが、カテーテルから押し出すと大きな螺旋状になります(図4)。
サイズは2-20mmとさまざまで、通常、血管をふさぐために数個必要です。 より大きなPAVMの治療には、アンプラッツオクルーダーと呼ばれる別の器具を使用することが多くなってきています。 アンプラッツオクルーダーは、ワイヤーに固定されているので、放射線技師が正確な位置に満足できない場合は位置を変えることができ、通常、動脈をふさぐのに1つしか必要ないという利点があります。