インフルエンザ菌は好気性多形グラム陰性球菌で、増殖にはX因子とV因子が必要です。 Staph. aureusとストリークしない限り,普通の血液寒天培地ではほとんど生育しない。 チョコレート寒天培地ではよく生育する。 成人検体ではこの培地が使われないことが多く、またこの菌が他の細菌によって過剰増殖することがあるため、H. influenzaeの感染頻度はかなり低く見積もられてきたと思われる。 このことは、多くの医師が細菌感染が疑われる場合に血液培養を行わず、また多くの検査室がチョコレート寒天培地で定期的に下培養を行っていないことによって、さらに深刻な事態を招いている。 H. influenzaeはStreptococcus pneumoniaeと並んで急性副鼻腔炎の主要な要因である。 急性喉頭蓋炎の原因菌としては、おそらく最も頻度の高い菌である。 グラム染色で特徴的な外観を示す細菌性肺炎の原因として、おそらく一般的であるが、一般に認識されていないものである。 成人の髄膜炎では珍しいが、アルコール中毒者、最近または遠隔の頭部外傷を受けた患者、特に脳脊髄液の鼻漏を伴う患者、脾臓摘出術を受けた患者、原発性および続発性低ガンマグロブリン血症の患者では特に考慮する必要がある。 その他、化膿性心膜炎、心内膜炎、敗血症性関節炎、産科・婦人科感染症、尿路・胆道感染症、蜂巣炎など、成人の様々な感染症を引き起こすことが稀にあります。 抗菌薬感受性試験は,接種量の大小が大きく影響することもあり,やや気まぐれな試験である。 In vitroおよびin vivoの結果では、β-ラクタマーゼを産生する細菌でなければアンピシリンを使用することが望ましい。 軽度の感染症には、テトラサイクリン、エリスロマイシン、スルファメトキサゾール-トリメトプリムなどの代替薬を使用します。 重篤な感染症には、アンピシリン耐性菌やペニシリンアレルギーのある患者には、クロラムフェニコールが最適である。