高感度CRPと赤血球沈降速度が全身性エリテマトーデス

CRPのレベルは感染やいくつかの自己免疫疾患などの急性疾患で上昇するが、全身性エリテマトーデス(SLE)のフレアでは上昇しないことが示されている。 我々の目的は、SLE患者における感染症対疾患フレア時の高感度CRP(hsCRP)反応を調査し、これらの患者における赤血球沈降速度(ESR)反応と比較することであった。 我々は、SLEにおいて感染とフレアを区別するhsCRPレベルを決定することを目的とし、hsCRPとSLEの臓器病変との相関を調査した。 2001年8月28日から2008年4月27日の間にCedars Sinai Medical Centerに入院した全SLE患者の電子カルテを調査した. 患者は入院の理由によって3群に分けられた。 (1)ループスフレアー、(2)活動性感染症、(3)ループスフレアーと活動性感染症の両者。 データは、患者のデモグラフィック、薬の使用、微生物培養の結果、ループスフレアの臓器関与、ESRとCRP値について収集された。 85名の対象患者についてデータが収集され、そのうち54名がループスフレアを、22名が活動性感染症を、8名がその両方を患っていました。 ESR値は疾患フレアと活動性感染症の患者間で有意な差はなかったが、hsCRP値はループスフレア群で感染症群より有意に低値であった。 hsCRP値が有意に高いループスフレアー群の患者の多くは、血清炎を有していた。 5 mg/dl 以上のカットオフ値では,hsCRP 値は 80% の特異度で感染症と相関していた. hsCRP値は肺病変のある患者ではない患者と比較して有意に高いことがわかった。 hsCRP値の上昇は、SLE患者の活動性感染症の予測因子として高い特異性をもって用いることができる。 ループス患者におけるIL-6とhsCRP産生の関係について概説する。

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