抗生物質がウイルス感染に効かないことを示す多くの証拠があるにもかかわらず、多くの医師は、肺炎を除外した後でも、気管支炎などの下気道感染にそれら-特にアモキシシリン-を処方しています。 それは、いくつかのわずかな研究が、症状の重症度や期間を短くするために、少なくとも少しは役立つかもしれないと示したからです。
もし医療従事者が水曜日にLancet誌に発表された最新の研究に従っていれば、その習慣も変わってくるはずです。 ヨーロッパの研究者たちは、ひどい咳や胸の詰まり、その他の風邪の症状が 1 週間以上続いているために気管支炎と診断された 2,000 人以上の患者に、アモキシシリンまたはプラセボを無作為に割り当てたのです。 その結果、抗生物質はプラセボよりも早く症状を緩和・解決できないだけでなく、吐き気や下痢、発疹などの副作用を引き起こす可能性が高いことがわかりました。
これらの副作用は、アモキシシリンで治療を受けた患者の約29%が経験したのに対し、プラセボ群では24%にとどまりました。 (
「症状の期間も症状の重さもアモキシシリンに大きく影響されなかった」と研究著者は書いています。 この研究では、健康診断で聴診器を使って聞いた呼吸音や、長引く発熱の有無から、肺炎(抗生物質による治療が有効であることが示されている)が疑われる患者を除外しました。 その結果、抗生物質を服用した人は、プラセボを服用した人に比べて、新たな症状を発症したり、症状が悪化したりする可能性が低いことがわかりました。 とはいえ、1人の患者がこれらの利益を経験するためには、30人の患者が抗生物質で治療される必要があったのです。
「肺炎の疑いがない患者の呼吸器感染症の治療にアモキシシリンを使用することは、役に立つとは思えず、有害である可能性がある」と、研究著者である英国サウサンプトン大学のポール・リトル博士は声明の中で述べています。